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通信制高校の体育はどう学ぶ?スクーリング・単位・実技のしくみ

#スクーリング
この記事でわかること
  • 体育の単位を修得する仕組み
  • 運動が苦手な人・体調に不安がある人への学校側の配慮例
  • 修学旅行や体育祭に参加するかどうかの選び方
  • スポーツに本格的に取り組みたい人向けのコースの違い

通信制高校でも、「体育」「保健」はすべての生徒が履修する必履修科目です。ただ、スクーリングでどんな実技を行うのか、運動が苦手だったり体調に不安があったりする場合にどう参加すればよいのか、イメージが湧きにくいこともあります。

体育は実技を伴うため、他の多くの科目より面接指導の時間数が多く設定されている点も、事前に知っておきたいポイントです。

当日の流れが分かれば、不安なく参加の仕方を考えやすくなります。この記事では、体育のスクーリングで実際に行われる内容から、運動やスポーツとの向き合い方まで、順を追って整理します。

監修者

古岡 秀士(ふるおか ひでし)

古岡 秀士(ふるおか ひでし)

株式会社ユナイトプロジェクト代表取締役

教育評論家。青山学院大学会計大学院を経て、2016年に株式会社ユナイトプロジェクトを創業。全国1万以上の教室を掲載する学習塾検索サイト「塾シル!」を運営し、教育分野の情報発信や進路選択支援に携わる。「通信制高校コンパス」では、通信制高校に関する情報を正確かつわかりやすく届けることを大切にし、生徒や保護者が自分に合った進路を考えるための情報を届けています。

通信制高校の体育はどう学ぶ?単位・スクーリングの仕組み

通信制高校の体育も、全日制と同じく学習指導要領にもとづいて単位を修得します。

レポートなどの添削指導とスクーリングを組み合わせて学ぶ点は他の科目と共通ですが、体育は実技を伴うため、面接指導の標準時間数が他の多くの科目より多く設定されています。

学校によって年間のスクーリング日数や実施回数は異なります。

項目内容
標準単位数体育7〜8単位・保健2単位が標準(実際の教育課程は学校ごとに定められる)
実技の実施タイミングスクーリング(面接指導)で実技を行う。実施日程やまとめ方は学校によって異なる
主な学習・評価方法レポートなどの添削指導、面接指導、試験など
実施形式数日間にまとめてスクーリングを実施する学校もある

全日制のように毎週決まった曜日に体育を行うとは限らず、学校によっては数日間にまとめて実施します。日程が限られている分、当日の過ごし方や配慮の仕組みを事前に知っておくと不安を減らせます。

監修者 古岡
監修者 古岡

体育7〜8単位・保健2単位という数字だけを見ると重そうに感じるかもしれませんが、実際は数日にまとめて実施する学校もあります。志望校の年間スケジュールを早めに確認しておくと、見通しを立てやすくなります。

【出典】
文部科学省「通信制高校とは?」
文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」

体育のスクーリングでは何をする?実技内容と配慮

体育のスクーリングで行う実技の例

実際のスクーリングでは、学校によってさまざまな運動や実技が行われます。なかには、複数の種目から選べる形式を取り入れている学校もあります。

  • 実技の内容:球技や各種運動、体力づくりなどを行う学校がある
  • 種目の選び方:種目を複数用意し、生徒が選択できる学校もある

「運動が得意な人だけの時間」ではなく、学校によっては参加の仕方に幅を持たせています。

たとえば、球技が苦手でも体力づくり系の種目を選べたり、得意な種目に絞って参加できたりする学校もあります。

実際にどんな種目が用意されているかは学校ごとに異なるため、気になる学校の資料や説明会で確認してみると、当日のイメージがつかみやすくなります。

【出典】
並木学院高等学校「フリースタイルコース」

運動が苦手・体調に不安がある人への配慮

体育のスクーリングと聞くと、「集団行動が苦手」「体力に自信がない」といった不安を感じることもあるかもしれません。

そうした事情に応じて、参加の仕方を相談できる学校もあります。どこまで対応してもらえるかは学校によって差があるため、事前に確認しておきたいポイントを整理しました。

不安・事情入学前に確認したいこと
集団での実技が苦手参加人数や実技の進め方について相談できるか
体力に自信がない運動強度や休憩の取り方について相談できるか
持病・通院がある実技への参加方法や、必要な配慮について個別に相談できるか
スクーリングを欠席した振替・補講など、学校が定める対応方法

気になる項目があれば、当日ではなく入学前の面談や説明会で先に伝えておくと安心です。特に持病や通院がある場合は、早めに相談しておくと、当日の対応もスムーズになります。

監修者 古岡
監修者 古岡

持病や通院などの事情がある場合も、体育への参加方法や必要な配慮は学校によって異なります。また、一定の条件を満たす場合には面接指導時間数が減免される仕組みもありますが、誰でも一律に利用できるものではありません。気になる事情があれば、入学前に学校へ具体的に相談しておきましょう。

【出典】
文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」
文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン(令和5年2月一部改訂)」

体育祭・修学旅行は参加必須?通信制高校の学校行事

通信制高校では、行事の実施有無や参加方法も学校ごとに異なります。

修学旅行や体育祭などの学校行事は、ホームルーム活動などと合わせて「特別活動」の一部に位置づけられており、通信制課程では卒業までに30単位時間以上の指導を受けることが基準になっています。

個々の行事を任意参加としている学校もあるため、参加の扱いを確認することが大切です。

観点内容
実施の有無修学旅行・体育祭・文化祭などを任意参加のイベントとして開催する学校がある
参加の任意性個々の行事を任意参加としている学校もある
卒業要件との関係特別活動はホームルーム活動を含め、原則卒業までに30単位時間以上の指導が必要。参加範囲は学校ごとに確認が欠かせない
規模・頻度登校コースやキャンパスによって行事の頻度・規模が異なる
プログラムの広がり行事を通して友人関係を広げたい人向けのプログラムを用意する学校もある

行事にどのくらい参加できるかは、学校生活のイメージを左右する部分です。

気になる学校があれば、実施している行事の種類や参加のしやすさを、学校の資料や個別相談で聞いてみるとよいでしょう。

監修者 古岡
監修者 古岡

「自由参加」と案内されていても、学校行事は特別活動の一部として卒業までの指導時間に数えられることがあります。気になる行事があれば、参加のしやすさと合わせて、卒業要件との関わりも聞いておくと安心です。

【出典】
文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」
明秀学園日立高等学校「キャンパスライフ・校則についてのFAQ」

スポーツに打ち込みたい人は?コース・部活動の選び方

体育の単位修得とは別に、スポーツに本格的に取り組みたい人向けのコースを設けている通信制高校もあります。

学業とスポーツ・活動を両立させたい人は、比較の例として次のようなタイプに整理して検討すると選びやすくなります。

タイプ特徴向いている人
スポーツ特化コース専門種目の実技・トレーニングを時間割に組み込む競技を本格的に続けたい人
一般コース+部活動基本の学習に加え、部活動的な活動を選択できる学業と両立しながら運動もしたい人
通学少なめコーススクーリング日数を抑え、自分のペースで学習外部でのスポーツ活動を優先したい人

必履修科目としての「体育」と、部活動やスポーツ特化コースは別の仕組みです。目的に応じてコース内容を比較してみることをおすすめします。

監修者 古岡
監修者 古岡

スポーツ特化コースを選ぶと、必履修科目である体育とは別に専門的な実技時間が加わることもあります。学業とのバランスをどこまで取りたいかを、入学前に体験や説明会で具体的に確認しておくと、コース選びで迷いにくくなります。

【出典】
第一学院高等学校「スポーツコース」

よくある質問

体育のスクーリングを欠席したら留年になりますか?

1回欠席しただけで、直ちに単位を修得できなくなったり卒業時期が延びたりするとは限りません。

ただし、体育の単位修得には学校が定める必要な面接指導時間を満たすことが基本になります。

欠席した場合の補講や別日程への振替などの対応は学校によって異なるため、早めに学校へ相談しておくと安心です。

体育の授業で私服のまま参加できますか?

種目や学校の方針によりますが、運動できる服装であれば私服や着替え程度で参加できる学校もあります。

持ち物や服装のルールは学校ごとに異なるため、説明会や資料で確認してみるとよいでしょう。

まとめ|通信制高校の体育はスクーリング内容と配慮を確認しよう

通信制高校でも体育・保健は必履修科目であり、単位を修得するには添削指導とスクーリングを組み合わせて学ぶ必要があります。

体育は実技を伴う分、面接指導の時間数が他の科目より多く設定されている点、そして学校行事が特別活動の一部として卒業要件に関わる点は、見落とされやすいポイントです。

  • 学び方:添削指導とスクーリングを組み合わせて単位を修得する仕組み
  • 配慮の確認方法:集団行動・体力・持病などの事情は、入学前の相談で対応を確認できる
  • 行事との関わり:行事が自由参加でも、特別活動として卒業要件に数えられることがある
  • コース選び:本格的にスポーツへ取り組みたい場合は、専用コースの有無を比較する

体育の単位修得も学校行事への参加も、「学校ごとに運用が異なる部分」と「全国共通の制度上の基準」が組み合わさって成り立っています。この違いを踏まえたうえで、気になる学校の資料や説明会で、体育や行事の具体的な運用を確認してみてください。

本記事に掲載している情報は、記事執筆時点のものです。日程・費用・制度などは変更される場合があります。最新情報は、各学校・自治体の公式サイト等でご確認ください。

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