STORY
学校には行けなくても、支援センターへ通えているうちは「まだ大丈夫」と思っていました。ところが、その場所さえつらくなり、通う回数を減らすことに。学校の課題にも手がつかず、勉強の遅れを前に、息子より私のほうが先に「もうだめかもしれない」と感じていました。個別指導なら通えるかもしれないと塾も試しましたが、長くは続きません。次々と代わりの場所を探していた私が、少しずつ「すぐ次を決める」ことをやめるまでの体験です。
この記事について
この記事は、ママスタコミュニティの投稿者による実体験を参考に制作したフィクションです。登場人物や出来事、会話、時系列などは読み物として再構成しており、特定の一人の投稿者の体験を再現したものではありません。
支援センターにも行けなくなった。「勉強が遅れる」と焦る私が、次の場所探しをやめるまで
支援センターへ通えているうちは、まだ大丈夫だと思っていました。学校へ行けなくても、家の外へ出て、少しでも勉強する時間がある。それだけで私は安心していたのだと思います。
「せめて支援センターだけは」と思っていた
息子は学校へ行けない日が続いていました。もともと勉強にも遅れがあり、私はこのまま授業から離れてしまうことが怖くて仕方ありませんでした。
そんな中で通い始めたのが支援センターです。毎日ではなくても、決まった日に出かけられる。学校の代わりになる場所ができたことに、私はかなり救われていました。
だからこそ、息子が「支援センターもしんどい」と言い始めたときは焦りました。学校は無理でも、ここなら行けると思っていたからです。
来週から、通う回数を減らす
無理を続けても仕方がないとわかり、支援センターへ行く回数を減らすことになりました。
けれど私の頭に浮かんだのは、息子のしんどさより先に勉強のことでした。ただでさえ遅れているのに、ここにも行けなくなったらどうするのだろう。学校から出ている課題を見ても、息子はなかなか手をつける気になれません。
「もうだめかもしれない」
そう思っていたのは、息子より私のほうだった気がします。支援センターに行く回数が減ったことを、そのまま将来の選択肢まで減ったように受け取っていました。
個別なら行けるかもしれない。でも続かなかった
次に考えたのは塾でした。大人数の教室ではなく、午前中に個別で教えてもらえるところなら負担が少ないのではないか。対応してくれる場所を探し、息子も一度は通い始めました。
私は少し安心しました。これで勉強を取り戻せるかもしれない、と期待したのです。
でも、長くは続きませんでした。個別指導なら大丈夫、学校とは違う場所なら大丈夫、と簡単にはいかなかったのです。
そのときは、「せっかく見つけたのに」という気持ちもありました。けれど、不登校向けの支援であっても、個別指導であっても、本人に合うかどうかは別なのだと少しずつ感じるようになりました。
「次を探さなきゃ」を急がない
以前の私は、ひとつ行けなくなるたびに、すぐ次の場所を探さなければと思っていました。支援センターが難しいなら塾。塾が難しいなら、その次。何もしていない時間ができることが怖かったのです。
今も勉強の遅れは気になります。学校の課題に手をつけられない姿を見ると、焦ることもあります。
ただ、行けなくなった場所の数を数えて「もうだめ」と考えるのはやめました。本人がつらいと言っているときに、私の不安だけで次の予定を埋めても、続かなければ親子ともに疲れてしまいます。
まだ、これなら大丈夫と言える方法は見つかっていません。それでも今は、次の支援先を急いで決めることより、息子が動けそうなときを待ちながら考えています。
前なら「何も進んでいない」と思った時間です。今は、焦って決めないことも必要なのかもしれないと思えるようになりました。






