- 海外オンライン高校・ダブルディプロマ・日本の通信制高校+国際教育、3タイプの違い
- 高校卒業資格と大学入学資格が別の制度であること
- 留学時の単位認定を含む、学校・プログラム選びの5つの確認項目
- 3タイプ別に見る、学校・プログラムの実例
「英語をしっかり伸ばしたい」「将来は海外の大学に進みたい」と考えて、インターナショナル通信制高校を探し始めた方も多いのではないでしょうか。ただ、この言葉は法律で決められた学校の種類ではなく、日本の通信制高校で国際教育に力を入れる学校を指すこともあれば、海外の高校の課程をオンラインで学ぶ学校や、日本と海外の両方の卒業資格を目指すプログラムを指すこともあります。
学び方も、取得できる卒業資格も異なるため、どの卒業資格を目指すのかを先に整理しておくと、何を比べればよいかが見えてきます。この記事では、3つのタイプの違いから、インターナショナルスクールとの違い、学校選びのチェックリストまで解説します。
インターナショナル通信制高校とは?目指す卒業資格で3つに整理できる
名前は同じでも、目指す卒業資格と学び方によって、大きく3つに分けて考えると整理しやすくなります。ここでは、この記事での整理として3タイプを比べてみます。
| 比較項目 | 日本の通信制高校+国際教育 | 海外オンライン高校 | ダブルディプロマ |
|---|---|---|---|
| イメージ | 日本の高校の中で国際教育に取り組む | 海外の高校に入学して学ぶ | 日本と海外、2つの高校の課程を学ぶ |
| 主に目指す資格 | 日本の高校卒業資格 | 海外の高校卒業資格 | 日本と海外、両方の高校卒業資格 |
| 学ぶ教育課程 | 日本の教育課程 | 海外の教育課程 | 日本+海外の教育課程 |
| 学習方法 | 添削指導(レポート)・面接指導(スクーリング)・試験に加え、英語教育や留学プログラム | オンライン中心の学習など、学校によって異なる | 日本の通信制高校の学習に加え、海外の教育課程をオンラインまたは留学で履修 |
| 日本の大学進学 | 卒業要件を満たせば高校卒業資格を得られ、大学入学資格につながる | 修了する課程が外国の学校教育における12年の課程に当たるかなど、日本の大学入学資格を満たすか確認が必要 | 日本の高校卒業資格を得られれば大学入学資格につながる |
目指す卒業資格が違うため、日本の大学への進み方も変わります。3タイプそれぞれの特徴を見ていきましょう。
日本の通信制高校+国際教育:日本の高校卒業資格を目指す
日本の通信制高校のうち、英語教育や留学、海外進学など国際教育に力を入れている学校・コースがあります。
日本の高等学校卒業資格を目指せる点は一般的な通信制高校と同じで、そこに国際教育の要素が加わっているイメージです。国際教育に力を入れる学校・コースには、英語授業、留学、進学サポートなどに特色が見られます。
| 特色 | 内容 |
|---|---|
| 英語授業 | ネイティブ講師による授業や、英語で学ぶ時間を多く設ける学校もある |
| 留学制度 | 海外提携校との短期・長期留学プログラム |
| 学習スタイル | オンライン中心・週数日通学・週5日通学など、学校・コースによって異なる |
| 進学サポート | 海外大学出願サポート・英語資格対策 |
すべての通信制高校がこうした特色を持っているわけではないため、「インターナショナル」という言葉のイメージだけで選ばず、実際のカリキュラムを確認することが大切です。
海外オンライン高校:海外の高校卒業資格を目指す
米国など海外のオンライン高校に入学し、海外の教育課程を学びながら、その国の高校卒業資格の取得を目指す方法です。日本からオンラインで学べる学校もあり、日本の高校に在籍しながら並行して取り組めるプログラムもあります。
取得するのは日本の高等学校卒業資格とは別の資格です。日本の大学への進学を考えている場合は、修了する課程が、外国の学校教育における12年の課程に当たるかを確認しておくと、進路の選択肢を狭めずに検討できます。
ダブルディプロマ:日本と海外、2つの卒業資格を目指す
日本の通信制高校に在籍しながら、海外高校の教育課程も並行して履修し、日本と海外の両方の高校卒業資格を目指す「デュアルディプロマプログラム(DDP)」(「ダブルディプロマ」とも呼ばれます)などがあります。日本の高校の卒業要件を満たしつつ、海外高校の授業や課題にも取り組むのが特徴です。
海外の教育課程はオンラインで履修するケースもあり、日本にいながら2つの卒業資格を目指せるプログラムがあります。ただし、必要な英語力や履修科目、受講期間などはプログラムによって異なるため、日本の高校の学習と無理なく両立できるかも確認しておきましょう。
名前が似ていても、目指す卒業資格によって学び方の負担は変わります。日本と海外の両方を目指すタイプは履修の量や時間が増えることがあるため、今の生活リズムで続けられそうか、説明会や個別相談で聞いてみると判断の目安になります。迷うのは自然なことなので、気になる点は遠慮なく質問してみてください。
【出典】
AJインターナショナルアカデミー公式サイト
文部科学省「大学入学資格について」
NIC-Japan「オンライン受講による外国の教育課程の修了」
日本航空高等学校(通信制課程)グローバルコース
ID学園高等学校「デュアルディプロマプログラム」
インターナショナルスクールとは何が違う?
「インターナショナルスクール」は、日本の通信制高校で国際教育を学ぶケースと並べて検討されることがある言葉です。どちらも国際的な学びをイメージさせますが、違いの出発点は、法律上の位置づけにあります。
「インターナショナルスクール」には、法律で決められた定義がなく、学校によって位置づけがさまざまです。一方、日本の通信制高校は、学校教育法で定められた高等学校です。この違いを知っておくと、進路の選択肢を狭めずに比べられます。
| 比較項目 | インターナショナルスクール | 国際教育に力を入れる通信制高校 |
|---|---|---|
| 法的な位置づけ | 一条校(学校教育法で定められた学校)・各種学校・無認可施設など学校によって異なる | 学校教育法上の高等学校の通信制課程 |
| 日本の高校卒業 | 学校の位置づけによるため要確認 | 卒業要件を満たせば日本の高校卒業となる |
| 授業・教育課程 | 英語を中心に授業を行う学校もあるが、学校によって異なる | 日本の高校の教育課程が基本。英語・国際教育に力を入れる学校やコースがある |
| 通学・学び方 | 学校によって異なる | スクーリング(登校して受ける授業)と自宅学習を基本に、通学型・オンライン型など学校によって異なる |
| 大学進学 | 国内大学の入学資格は学校の認定状況・取得資格などを要確認 | 卒業要件を満たせば国内大学の入学資格を得られ、海外大学も各大学の条件を満たせば目指せる |
日本の高校卒業資格が必要かどうかは、将来の進路によって考え方が変わります。
「高校卒業資格」と「大学入学資格」は別の制度
日本の高校卒業資格と、日本の大学に出願できる資格(大学入学資格)は、別の制度です。
日本の高等学校卒業資格を取得できないインターナショナルスクールや海外の高校課程でも、学校の認定状況や取得する資格によっては、大学入学資格が認められる場合があります。
たとえば、外国の学校教育における12年の課程であれば、日本国内からオンラインで履修した場合でも、日本の大学入学資格が認められます。
「インターナショナルスクール」という名前だけでは、日本の高校卒業資格が得られるかは判断できません。迷いやすいところなので、気になる学校が一条校かどうか、卒業生が日本の大学へ出願する際にどの資格を使っているかを、説明会で聞いておく価値があります。
【出典】
文部科学省「学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」
文部科学省「大学入学資格について」
文部科学省「大学入学資格ガイド」
NIC-Japan「オンライン受講による外国の教育課程の修了」
学校・プログラム選びで押さえたい、卒業資格から費用までの5つの項目
どのタイプに当てはまるかで、見るべき項目が変わります。卒業資格、卒業要件と単位認定、大学進学の条件、英語教育、費用やサポート体制の5つを確認すると、学校・プログラムを同じ軸で比べやすくなります。
どの国の高校卒業資格を目指すのか
日本の高校卒業資格が必要なのか、海外の高校卒業資格を取りたいのか、両方を目指したいのかによって、選ぶタイプが変わります。まず、希望を整理してみましょう。
- 日本の高校卒業資格を重視する:日本の通信制高校+国際教育、ダブルディプロマ
- 海外の高校卒業資格を重視する:海外オンライン高校、ダブルディプロマ
- 両方を目指したい:ダブルディプロマ
ダブルディプロマは日本と海外の両方の資格を目指せるため、どちらを重視する場合にも選択肢になります。
3タイプは完全に分かれた学校区分ではなく、重なる場合もあります。日本の大学への進学を考えている場合は、どの資格でも、大学入学資格を満たすかどうかが次の確認点になります。
日本の高校の卒業要件と、留学で単位がどう認められるか
日本の高校を卒業するための基本の条件は、在籍期間、単位数、特別活動の3つです。
- 在籍期間:通算3年以上
- 修得単位数:74単位以上(法令上の最低基準で、これを上回る単位数を定める学校もあります)
- 特別活動(ホームルーム活動など):30単位時間以上の指導を受け、その成果が認められること
あわせて、必履修教科・科目の履修も必要です。各科目の単位は、添削指導(レポートの提出)・面接指導(スクーリング、学校などに登校して受ける授業)・試験を通じて修得します。
留学した場合の単位認定は、学校ごとの判断で変わる
外国の高等学校での学習が、そのまま日本の高校の単位になるわけではありません。校長が教育上有益と認めて留学を許可した場合に、外国の高等学校での履修を36単位まで認定できる制度があります。
ただし、留学しても必履修教科・科目の履修は必要です。外国での学習が同様の成果と認められれば、必履修教科・科目の履修の一部または全部に替えられる場合があります。
実際に何単位が認定されるかや、必履修教科・科目の扱いは、学校の判断や留学プログラムの内容によって異なります。留学を考えている場合は、認定の見込みを事前に学校へ聞いておきましょう。
【出典】
文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総則編」
日本の大学に進むための大学入学資格のルート
日本の高校を卒業すれば、日本の大学の入学資格が得られます。海外の高校課程を修了した場合は、次のようなルートで大学入学資格が認められる場合があります。
- 外国の学校教育における12年の課程を修了する
- 外国の高校に相当する課程として、国内で指定された教育施設の課程を修了する
- 国際バカロレア(IB)のディプロマプログラムを履修し、所定の成績を収めて資格を取得する
海外の卒業資格を目指すケースやダブルディプロマを検討している場合は、志望する大学の募集要項で、入学資格の要件を個別に確認しておくことが大切です。
【出典】
文部科学省「大学入学資格について」
文部科学省IB教育推進コンソーシアム「DPとは」
英語の授業内容と、海外進学サポートの有無
「英語の授業がある」といっても、週に数コマの英会話なのか、複数の教科を英語で学ぶ形式(イマージョン)なのかによって、英語に触れる量は大きく異なります。授業時間数や、ネイティブ講師が常駐しているかどうかも確認しておきましょう。
海外の大学を目指す場合は、英語力に加えて、出願書類の作成や語学試験対策のサポートも重要になります。
必要な書類や語学試験は大学ごとに異なるため、過去に海外大学へ進学した先輩がいるか、専門の進路相談員がいるかを聞いてみると、サポートのイメージがつかみやすくなります。
学び方・学費・サポート体制はどう違うか
学び方は、毎日通う型、週数日通う型、オンライン中心の型など、学校・コースによって異なり、生活リズムや費用にも関わります。学校・コースによっては、教材費や留学費用が別途かかることもあります。
通信制高校とサポート校を併用する場合は、両方の学費を合わせて確認しておくと安心です。学習面だけでなく、生活面の相談ができる担任制やカウンセリング体制があるかも、あわせて確認しておきたいポイントです。
資料請求や説明会では、次のような質問例をそのまま使うと確認がスムーズです。
| 確認ポイント | 質問例 |
|---|---|
| 卒業資格 | 日本・海外どちらの高校卒業資格が得られる?両方の場合、条件は? |
| 卒業要件・単位認定 | 卒業に必要な単位数はどのくらい?留学期間の単位認定はどう扱われる? |
| 大学進学 | 日本・海外の大学入学資格につながる?必要な条件は? |
| 英語教育・海外進学サポート | 週の英語授業時間数は?海外大学への進学実績や進路相談員はいる? |
| 学び方・学費・サポート体制 | 教材費・留学費用の目安は?担任制やカウンセリングはある? |
質問例の表のように、同じ質問を気になる学校すべてにして、回答を資料やメールなど文字で残しておくと、学校ごとの違いをあとから見比べられます。お金や単位の話は聞きづらく感じやすいものですが、早めに尋ねて問題ありません。
3タイプ別に見る、学校・プログラムの実例
学校・プログラムによって、目指せる卒業資格や学び方は異なります。ここで挙げるのは、2026年10月時点の各校の公式サイトの情報に基づく例で、優劣を示すものではありません。
日本の高校卒業資格、海外の高校卒業資格、日本と海外の両方の卒業資格という3つのタイプ別に見ていきます。
日本の高校卒業資格を目指す例
学校全体で国際教育を重視しているケースもあれば、特定のキャンパス・コースで英語教育を受けるケース、通信制高校の学習に留学プログラムを追加するケースもあります。
| 学校・コース | タイプ | 英語・国際教育 | 留学 | 通学スタイル |
|---|---|---|---|---|
| AIE国際高等学校 | 学校全体が国際教育型 | IBDP(国際バカロレア ディプロマプログラム。対象スタイル・選考条件あり)、ILA(インターナショナル リベラルアーツコース)など | 短期留学プログラムなど | コースにより異なる |
| クラーク記念国際高等学校 東京キャンパス インターナショナルコース | 特定キャンパス・コースが国際教育型 | ネイティブ教員によるレベル別授業、英語での発表・討論 | 学校共通の短期〜長期の海外留学プログラムあり | 週5日通学 |
| ワオ高等学校 グローバルコース | 共通コースに追加するオプション型 | オンラインでの英語学習 | 半年・1年間の長期留学を目指すプログラム(1年間のYear12留学など条件を満たせば、日豪ダブルディプロマも可能) | オンライン中心+スクーリング |
AIE国際高等学校のIBDPのように、プログラムごとに対象となるスタイルや選考条件が決まっている場合があります。
IBDPは、国際科の週5日通学スタイルまたはレジデンススタイルの生徒が対象で、入学後に学力試験や面接にも合格する必要があります。
気になるコースやプログラムは、希望する通学スタイルで選べるかも確認しておきましょう。
【出典】
AIE国際高等学校公式サイト
AIE国際高等学校「IBDP」
AIE国際高等学校「海外留学・進学」
クラーク記念国際高等学校 東京キャンパス
クラーク記念国際高等学校 東京キャンパス インターナショナルコース
クラーク記念国際高等学校「国際教育」
ワオ高等学校 コース紹介
ワオ高等学校「長期高校留学」
海外の高校卒業資格を目指す例
日本にいながら、海外のオンライン高校に入学し、海外の高校卒業資格の取得を目指す方法です。海外の教育課程で学びたい場合や、海外の高校卒業資格の取得を重視する場合の選択肢です。
ここでは、AJインターナショナルアカデミーを例に見ます。
| 項目 | AJインターナショナルアカデミーの例 |
|---|---|
| 学習を支援するプログラム | AJインターナショナルアカデミー |
| 履修先の海外高校 | Penn Foster High School(米国のオンライン高校) |
| 目指す資格 | 米国の高校卒業資格(日本の高等学校卒業資格とは異なる) |
| 学習形態 | オンライン中心 |
| 日本の高校との関係 | 在籍する場合は並行して取り組める |
認定状況や資格の扱いは、学校ごとに違う
費用やスクーリングの有無なども、学校によって異なります。海外のオンライン高校を選ぶ前に、次の4点を確認しておきましょう。
- 授与する学校:学校の名称と、認定状況
- 課程:修了する課程が、外国の学校教育における12年の課程に当たるか
- 大学入学資格:日本の大学への進学を希望する場合、大学入学資格を満たすか
- 日本の高校卒業資格:別途必要かどうか
日本と海外の卒業資格を目指す例
日本の通信制高校の学習を続けながら、提携する海外高校の課程もオンラインで履修し、2つの卒業資格を目指すタイプです。
海外高校の授業や課題にも取り組むため、日本にいながら海外の教育課程を学ぶ経験も積めます。
| 学校 | 履修先の海外高校・プログラム | 学習形態 |
|---|---|---|
| 日本航空高等学校(通信制課程) | Providence Country Day School(PCD)のDDP | オンライン中心 |
| ID学園高等学校 | Wayland Academy OnlineのDDP | オンライン中心 |
ワオ高等学校の日豪ダブルディプロマのように、オンラインではなく、1年間の留学で2つの卒業資格を目指す形もあります。履修先の海外高校や受講条件は、学校・プログラムによって異なります。
【出典】
日本航空高等学校(通信制課程)グローバルコース
ID学園高等学校「デュアルディプロマプログラム」
目指す卒業資格や学び方によって、確認すべき条件は大きく異なります。複数のタイプにまたがるプログラムもあるため、気になる学校・プログラムは、資料請求や説明会で、卒業資格、対象条件、留学の詳細を確認してみましょう。
実例の表は、学校の優劣ではなく、国際教育の取り入れ方の違いを示しています。表の「タイプ」と「通学スタイル」が、今の生活に合うかを先に見ておくと、候補を絞りやすくなります。
どんな人に向いている?目指す卒業資格で変わる選択肢
日本の高校卒業資格を軸に国際教育を取り入れるか、海外の資格も視野に入れるかで、合いやすい選択肢が変わります。どれが良い・悪いということではなく、目的の違いです。
タイプごとに、合いやすい希望と確認したい点を表にまとめました。
| 目指すタイプ | 向いている人 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 日本の通信制高校+国際教育 | 英語を集中的に学びながら日本の高校卒業資格も取得したい/海外進学も選択肢に入れながら進路を考えている途中/自分のペースで学習しつつ国際的な環境に触れたい | 通学スタイル、留学時の単位認定 |
| 海外オンライン高校 | 海外の教育課程で学び、海外の高校卒業資格を取得したい/日本の高校卒業資格がなくても、希望する進路の資格要件を満たせると確認できている | 授与する学校の認定状況、大学入学資格 |
| ダブルディプロマ | 日本の高校の学習を続けながら海外の資格もあわせて取得したい/海外大学進学を視野に入れて海外高校の教育課程も学びたい | 履修の量、両立できるか |
一方、まずは日本語でじっくり学び直したい場合や、留学・海外進学のプログラムを特に必要としていない場合は、一般的な通信制高校のコースのほうが合うこともあります。
表の中で当てはまる行が複数あっても、迷うのは自然なことです。日本の高校卒業資格を目指す学校を基本にしながら、留学や海外進学のプログラムを追加できるかを比べる方法もあります。追加できるかどうかや、追加の費用・条件は学校によって異なるため、説明会で確認しておくのも一案です。
資料請求・説明会の前に使える、学校選びのチェックリスト
当てはまるタイプが見えてきたら、次の5項目で学校・プログラムを比べてみましょう。気になる学校ごとに同じリストを使うと、違いが見えやすくなります。
- 卒業資格:日本・海外どちらの高校卒業資格を目指すか、条件は明確か
- 卒業要件・単位認定:必要な単位数・在籍期間と、留学時の単位認定はどうなっているか
- 大学入学資格:希望する国内・海外大学の出願資格を満たせるか
- 英語教育・海外進学サポート:授業時間数やレベル分け、進学実績、進路相談員は目的に合っているか
- 学び方・費用・サポート体制:通学スタイルは生活リズムに合うか、教材費・留学費用を含む総額(サポート校を併用する場合はその学費も含む)はいくらか、相談できる体制はあるか
まずは優先したい項目を2〜3個に絞り、気になる学校・プログラムごとにチェックがついた項目と、その内容を比べてみるのがおすすめです。印象だけに頼らず、違いを整理しやすくなります。
費用は気になるところです。授業料に教材費や留学費用が含まれているかは学校ごとに違うため、見積もりの内訳で確かめると、総額の見通しが立ちます。
まとめ|インターナショナル通信制高校選びは、卒業資格から逆算して考える
同じ「インターナショナル通信制高校」という名前でも、目指す卒業資格によって、学び方も進路への影響も変わります。名前のイメージではなく、どの卒業資格を目指すかを軸に比べることが、学校・プログラム選びの出発点です。
学校・プログラムを比べるときの確認項目は、次のように整理できます。
- 卒業資格:日本・海外のどちらの高校卒業資格を目指すかで、選ぶタイプが変わる
- 卒業要件・単位認定:日本の高校の卒業には3年以上の在籍と74単位以上などが必要で、留学の単位認定は最大36単位まで、学校の判断による
- 大学進学:海外の課程でも、外国の学校教育における12年の課程などの条件を満たせば、日本の大学入学資格が認められる場合がある
- 教育内容と費用:英語教育や海外進学サポート、通学スタイル、教材費・留学費用まで含めた総額は、学校・コースによって異なる
英語や留学への興味だけでなく、「どの卒業資格が必要か」「卒業後にどの進路へ進みたいか」から逆算して考えることが、自分に合う学校・プログラム選びにつながります。資料請求や説明会では、目指す卒業資格に対応しているか、対象となる条件があるかを、具体的に比べてみてください。