STORY
中学生のころ、私は学校へほとんど行けない時期がありました。行事にも参加せず、同級生が学校で過ごしている時間を家や支援教室で過ごしていた私が、その後、高校や大学へ進み、働き、結婚して親になるとは当時は考えていませんでした。今の生活から振り返ると、不登校だった時期だけを見て将来まで決めつけることはできないと思います。ただ、「不登校でも大丈夫」と簡単に言う気にもなれません。
この記事について
この記事は、ママスタコミュニティの投稿者による実体験を参考に制作したフィクションです。登場人物や出来事、会話、時系列などは読み物として再構成しており、特定の一人の投稿者の体験を再現したものではありません。
私には、中学生のころ学校へ行けなくなった時期があります。
今は仕事をし、結婚して子どももいます。
けれど当時の私は、そんな自分の姿を想像していませんでした。
そもそも来週学校へ行けるかどうかさえ分からない毎日でした。
学校には行けない。でも勉強はやめなかった
きっかけは、学校の雰囲気や先生との関係が合わなくなったことでした。
教室へ行こうとすると気持ちが重くなり、
少しずつ休む日が増えました。
そのうち修学旅行や文化祭など、
学校行事にもほとんど参加しなくなりました。
同級生が学校で何をしているのか分からなくなり、
自分だけ時間が止まっているように感じることもありました。
ただ、私は勉強そのものが嫌いだったわけではありません。
学校から届くプリントや教科書を使ったり、
支援教室へ行ったりしながら、
できる範囲で勉強は続けていました。
高校へ行きたいという気持ちはあったからです。
学校へ通えていないのに高校のことを考えるのは、
自分でも少しちぐはぐな感じがしました。
それでも、今いる場所とは違うところならやり直せるかもしれないと思っていました。
高校に入ると、毎日が少し変わった
高校へ進学すると、
中学時代とは生活が変わりました。
毎日完璧だったわけではありません。
それでも学校へ通い、
友達と過ごし、
部活動にも参加するようになりました。
中学では行事にさえ参加できなかったのに、
高校では学校生活そのものを楽しめる日も増えていきました。
自分でも意外でした。
私は「学校という場所そのものが無理」なのだと思っていましたが、
環境が変われば違う自分が出てくることもあるのだと、
そのころ初めて感じました。
高校を卒業し、
その後は進学しました。
中学生のころには遠く感じていた大学生活も経験し、
卒業後は仕事に就きました。
就職して、結婚して、子どもが生まれた
社会人になってからは、仕事をする毎日が始まりました。
もちろん仕事でも人間関係に悩むことはあります。
でも、「中学へ行けなかった自分は、会社にも通えないのでは」と
心配していたようなことにはなりませんでした。
その後、結婚して子どもが生まれました。
自分が親になると、学校の話題に触れる機会も増えます。
そのたび、ときどき中学生だった自分を思い出します。
学校へ行けず家にいたあのころと、
今の生活は、
私の中ではちゃんとつながっています。
何か大きな出来事があって突然立ち直ったわけではありません。
環境が変わり、
そのときできることを続けているうちに、
高校、進学、仕事と次へ進んでいました。
今でも「不登校でも大丈夫」とは言い切れない
今の私だけを見れば、
「不登校でも何とかなる」と言えるのかもしれません。
実際、働いて、結婚して、子どももいます。
でも、自分が経験したからこそ、
「学校なんて行かなくても大丈夫」と簡単に言う気にはなれません。
不登校になる理由も、
その間にできることも、
その後の進み方も人によって違います。
私の場合は、
学校へ行けない時期にも勉強を続けられ、
高校で環境が変わったことが大きかったと思っています。
ただ、中学生のころの私に今の姿を見せられるなら、
少し安心はするだろうと思います。
あのとき学校へ行けなくなったことで、
その後の人生まで全部決まったわけではありませんでした。
今では子どもの学校の話を聞きながら、
そんなことを考えることがあります。
編集部の視点:不登校の経験だけで、その後の人生は決まらない
参考にした投稿では、中学時代に不登校を経験しながらも、高校や大学へ進学し、仕事や家庭生活を送っている人たちの体験が紹介されていました。
一方で、不登校を経験したからこそ、「何とかなる」と簡単には言い切れないという声もありました。
学校に行けない時期があると、進学や就職など、その先の将来まで不安になることがあるかもしれません。ただ、中学校での過ごし方だけで、その後の人生が決まるわけではありません。
進学先で環境が変わることもあれば、学校以外の場所で学びを続けたり、自分に合った進路を見つけたりする人もいます。
もちろん、環境が変われば必ず状況がよくなるとは限らず、必要な支援や進み方は一人ひとり異なります。
大切なのは、今の状況だけで将来の可能性を狭めず、本人の希望や状態に合わせて、そのときに選べる道を考えていくことです。
不登校の経験を過度に楽観視したり、悲観したりせず、これからどんな道を選べるのか、本人と一緒に考えていくことが大切です。






