STORY
学校へ行けなくなった娘が通信制高校への転校を考え始めたとき、私の頭にあったのは「とにかく高校を卒業してほしい」ということでした。ところが本人から出てきたのは、大学へ進みたいという希望。そこで学校選びの基準も変わりました。登校しやすさだけではなく、模試や小論文、検定、講習など、その先の進学まで支えてくれる環境があるか。学校へ戻ることだけを目標にしていた私が、卒業後まで考えて選ぶようになった経緯です。
この記事について
この記事は、ママスタコミュニティの投稿者による実体験を参考に制作したフィクションです。登場人物や出来事、会話、時系列などは読み物として再構成しており、特定の一人の投稿者の体験を再現したものではありません。
娘が学校へ行けなくなったころ、私は先のことまで考えられませんでした。
まず朝起きられるようになってほしい。
外へ出られるようになってほしい。
そして、できれば高校は卒業してほしい。
それだけで十分だと思っていました。
そんな中で通信制高校を調べ始めたとき、娘から「大学には行きたい」と言われました。
「卒業できればいい」と思っていたのは私だけ
正直、少し驚きました。
学校へ行くことさえ難しくなっていたのに、その先の大学について本人が考えているとは思っていなかったからです。
私は通信制を探すときも、登校日数や通いやすさばかり見ていました。
なるべく無理なく続けられて、高校卒業の資格を取れる学校。
それが第一条件でした。
でも娘にとって、通信制への転校は「高校生活を最低限終わらせるため」だけではなかったようです。
今の環境では難しいから場所を変える。
でも、勉強までやめたいわけではない。
そう聞いてから、学校を見る基準が変わりました。
模試も小論文もある通信制を見つけた
それからは、進学に力を入れている通信制も見学するようになりました。
調べた学校の中には、模試や小論文対策、各種検定、夏期講習、一般入試対策などを行っているところがありました。大学について外部講師から話を聞いたり、模擬講義を受けたりできる機会もあると知りました。
通信制というと、私はそれまで「自分でレポートを進めて、必要なスクーリングへ行く学校」というイメージを持っていました。
だから、大学進学を前提にした授業や支援があることは意外でした。
もちろん、学校によって内容は違います。見学では「大学へ行きたい子はどんな勉強をしているのか」「一般入試を考えたとき、どんなサポートがあるのか」まで聞くようになりました。
学校へ戻ることより、その先を見て選ぶ
娘が転校してからも、最初から順調だったわけではありません。
ただ、以前の学校へ戻れるかどうかを毎日気にしていたころとは、親子とも少し目線が変わりました。
娘は必要な登校とレポートを進めながら、進学に必要な勉強にも取り組みました。得意な科目はもう少し深く勉強し、検定にも挑戦するようになりました。
私にとって大きかったのは、「毎日学校へ通えているか」だけで娘を見なくなったことです。
通信制で学んでいても、その先に大学という目標がある。ならば、今の形で必要なことを続ければいい。
全日制と同じ高校生活へ戻すことより、娘が次へ進める環境を選ぶほうが大切なのだと思うようになりました。
不登校のころには想像できなかった大学生活
その後、娘は通信制高校を卒業し、大学へ進みました。
学校へ行けなくなっていたころの私は、高校卒業さえ遠いことのように感じていました。その時期に「数年後は大学生になっている」と言われても、たぶん信じられなかったと思います。
今は、自分がやりたかった勉強をしながら以前より元気に過ごしています。
通信制を選んだから必ず大学へ行けるわけではありません。娘の場合は、本人に進学したい気持ちがあり、それを支えられる学校を探したことが次につながりました。
あのとき「まず卒業できれば」と私だけで決めず、娘が高校の先に何を考えているのかを聞いてよかったと思っています。
編集部の視点:同じ「進学に強い」でも支援内容を見る
今回参考にした投稿では、大学進学に向けた支援として、模試、小論文対策、各種検定、夏期講習、一般入試対策、大学の模擬講義などが挙げられていました。
一方、別の投稿ではITや大学進学向けの数学を追加で履修し、数検取得を経て指定校推薦で理系大学へ進んだケースがあります。
「進学に力を入れている」という言葉だけで判断するのではなく、実際にどのような授業や対策を利用できるのかまで確認することが大切です。







